雲が描いた月明り 第1話のあらすじ
19世紀の朝鮮時代、第23代王純祖の長男である孝明世子イ・ヨン(パク・ボゴム)は毎晩のように読書に耽っていた。
起き抜けに選んだ本とは…「朝鮮の知られざる愛の歴史」著:ホン・サムノム
読み終わったヨンはニヤリと笑みを浮かべるのだった。
その内容とは…
恋愛相談の腕は相当なものと評判のサムノムの元へお屋敷のお嬢様に恋をした下男が相談にやって来た。
何も手に付かない程の恋に落ちた下男に対しサムノムの助言は「10日間何もしないで気を引く事」だった。
来る日も来る日も陰からお嬢様を見守り続けた下男は10日目に倒れてくる木の下敷きになりそうになったお嬢様を救い出したのだった。突然の出来事に驚くお嬢様は下男に冷たくあたるが、額に怪我をしながらも守ってくれた下男にお嬢様の心は揺れるのだった。
片時も離れる事の無かった下男が10日も姿を見せなかった事に心中穏やかでなかったお嬢様はどこで何をしていたのかと責めた。
気持ちが高ぶった下男はお嬢様を抱きしめるのだった。
そんな素敵な一冊に気を良くしたヨンは次に読む作品を物色していた。
太陽が南に差し掛かろうとしても読書を続けるヨンは内官達を待たせたままだった。
そこに突然王の抜き打ちチェックが入る事に!急いで身支度をしたヨンは中庭で儒教を学ぶ姿を見せ誤魔化したと思った矢先いたずらな風に全てを明かされてしまうのだった。
雲従街で知らない人はいないホン・サムノム(キム・ユジュン)には多額の借金があり男装しながら恋に悩む男達の相談やラブレターの代筆を行っていた。
ある日、公女に恋する男の代わりに書いたラブレターに公女とは違う容姿を褒める内容を書いたまま送られた事に気が付いたのだった。
その相手ミョンウン王女(チョン・へソン)を偽りのラブレターで惑わす男を懲らしめようと女官には返事がなかった事にするよう告げた。お忍び好きなヨンは内官を騙して待ち合わせの場所へと向かった。
大金を積まれたサムノムは代筆を頼まれた相手の代わりに待ち合わせの場所であるモンミョク山へ向かった。待ち合わせ場所で暖簾の向こう側にいる女性に声をかけたサムノムだがその相手は男性だったのだ。
嘘をつかれたと驚いたサムノムは必死に職務を遂げようとするが偽物だとバレてしまうのだった。逃げる途中ヨンを大きな穴に突き落としたと同時にサムノムも引きずり込まれ一緒に穴に落ちてしまうのだった。
体の小さいサムノムを先に出させたヨンは助けを呼んでくると言うサムノムに置き去りにされるのだった。
やっとの思いで雲従街に戻ったサムノムは自分の客であった男が主人の妻と駆け落ちした事で指名手配されていたのだった。