韓国ドラマ「デュエル」は、クローン人間や万能細胞といったキーワードにいち早く着目し、これまでにない世界観を味わえるヒューマンサスペンス作品です。
一人三役を演じたヤン・セジョンさんの演技が、怪物登場!と話題となりました。
今回は「デュエル」のあらすじと感想をご紹介します。
デュエル(韓国ドラマ)のあらすじ
刑事課強行犯係で班長として働くチャン・ドゥクチョン(チョン・ジェヨン)は、白血病に苦しむ娘のスヨン(イ・ナユン)を一人で育てていた。
ある日、スヨンが新薬の治験に参加できるという知らせを受け、ドゥクチョンは同意書にサインするが、治療の為移送中にスヨンは何者かに誘拐されてしまうのだった。
必死に娘を探すドゥクチョンは、犯人と格闘した時の記憶を頼りに、辿り着いたバスターミナルで犯人らしき男を目撃する。
イ・ソンジュン(ヤン・セジョン)を捕まえたドゥクチョンだったが、二人の様子を不気味に笑いながら見つめる、もう一人の男の存在に気付いた。
ソンジュンと全く同じ顔をしたその男イ・ソンフン(ヤン・セジョン)の存在を知ったドゥクチョンは、ソンフンを犯人だと確信する。
記憶を失くしスヨンの存在も知らないというソンジュンの言葉を信じ、ドゥクチョンは娘を探す為、ソンジュンを連れ出し逃げるのだった。
追手から逃げ、娘を探す二人の前には、サニョン製薬で行われていたクローン人間の研究という、大きな闇が待ち受けていた。
デュエル(韓国ドラマ)の感想
ヤン・セジョンさんの存在を「サイムダン」や「浪漫ドクターキム・サブ」で知っていて、「デュエル」での演技が話題になっていた事から、このドラマを見てみました。
クローン人間というテーマに関してはあまり興味が無かったのですが、不死という人間の欲にも財閥の権力やお金が絡んできている事に、韓国らしいドラマだと感じました。
賛否はあるようですが、個人的には面白い作品で、展開がスピーディーだったので、どんどん引き込まれてあっという間に見終わりました。
まず、ヤン・セジョンさんの演技は素晴らしかったです。
ソンジュンとソンフンを全く別の人として見分ける事が出来る程、完璧に演じていました。髪型や目つきだけを変えたのではこうはいかないだろうと思う程の演技でした。
“怪物”と呼ばれるだけあると感じ、今後のヤン・セジョンさんの作品も見てみたいと思いました。
ストーリーとしては、クローン人間というこれまでになかったテーマを取り入れていますが、お金や人間の欲が絡む事で、一つの研究が犯罪や権力争いに発展するという部分では、よくある内容のドラマなのかも知れません。
クローン人間として生まれた双子の間にあった葛藤や愛情も描かれていて、人間愛を感じられるサスペンス作品であると思います。
スリリングでスピーディーな展開と、ヤン・セジョンさんの演技という事に絞って見てみるだけでも面白い作品だと思います。