雲が描いた月明り、第15話あらすじ
ソン内官に帳簿を届けたラオンはハン尚膳の机にサギソウの刺繍が入ったハンカチを見つけた。
その刺繍に見とれたラオンは母が好きだったサギソウを思い出していた。
ハン尚膳はラオンの話を聞きラオンこそがホン・ギョンネの娘だと確信するのだった。
革命を望む白雲会の長であるハン尚膳は間者として純祖王の最も近くに潜んでいた。
ラオンを見つけたハン尚膳はビョンホンに近く行われる白雲会の会合にラオンを連れて行くと宣言した。
ヨンを待つラオンは遠くに見えるヨンの姿に満面の笑顔で出迎えた。
心に抱えた不安を隠したような笑顔にヨンは良い方法を見つけたと一枚の手紙を渡した。
手紙に書かれてあったように中門の前で待つラオンだがその前に現れたのはハン尚膳だった。
ラオンに伝えなければならない事があると言うのだった。
遅れて現れたヨンはラオンの本名を呼ぶハン尚膳に驚いた。
ハン尚膳はラオンが幼い頃にラオンの母親から大きな借りがあると言いラオンが内官になれない理由も知っていると言うのだった。
ヨンは捕らえられた野菜売りの少女に会いに行き泣いている少女に心を痛めた。
ヨンは純祖王がたとえ子供でも後ろにいる逆賊の存在に怯え厳罰を下したと知り釈放を求めるが大臣は拒むのだった。
純祖王の食事に毒が盛られるという事件が起き宮殿の中は慌ただしくなっていた。
下手人探しが始まり怪しい人物を捕らえてみると野菜売りの少女の父親だったのだ。
その頃ソン内官がラオンの部屋を検査させておりそこから女人の服が見つかるのだった。
母の教えを思い出していたヨンは上から見下ろすのでなく民に寄り添う目を持ち、目の前で大声を出す人ではなく民の声に耳を傾けなさいという言葉についてラオンに訪ねた。
誰を信じればよいか?正しいと思う事が間違っていたらどうすればいいか?
何もかもが困難ならばどうするか?
と訊ねるヨンにラオンはおじいちゃんの言葉として心が悲しい時は全て疑わしく思えると答えた。
二人には幸せな時間が流れていた。
ラオンは毒に詳しい内官の話を聞いてきた。
純祖王の食事に使われる銀の食器はチョカクスという水で拭いたところ綺麗に汚れが取れたのだ。
もしも毒が盛られた食器ならば汚れは取れないので毒ではないと言う事だった。
ラオンは早速ヨンに報告しヨンは確認のために茶山先生を訪ねた。
その頃ソン内官は王妃にラオンの部屋から見つかった女人の服を見せていた。
ラオンを捕らえた王妃は正体を暴くと言いラオンに服を脱ぐよう迫るのだった。