王妃は女の赤ん坊を再び始末しようとしていた。
ヨンは王妃に自分の子だと明かす機会を与えるが聞こえぬ振りをして立ち去ろうとする王妃に赤ん坊の泣き声が届くと足を止めたのだった。
ヨンウン王女は昔の事を思い出していた。
ラオンが声を掛けるとヨンウン王女はある場所へとラオンを連れて行った。
ヨンウン王女はヨンの母親が亡くなった後女官が殺される現場を見ており、女官が手紙を隠していた事を思い出したのだった。ヨンウン王女に言われた場所を探したラオンはその手紙を発見したのだった。
ヨンウン王女の後を付けていた隠密が宮廷内にラオンが居る事を領議政に伝えると殺してでも連れてこいと命じた。
それを聞いたユンソンは自分が行くと言って制したのだった。
ラオンの見つけた封筒には亡くなった王妃ユン氏の血の付いた手紙が収められていた。
純祖王から見せられたその手紙には母が守りたかった世子は朝鮮の希望だと書かれてありヨンは涙するのだった。
ラオンは名を呼ばれ振り返るとそこには黒装束を纏った男達を連れたユンソンが居た。
ラオンを連れ去ろうとする黒装束の男達に突然切りかかったユンソンはケガを負ったのだった。駆け寄ったラオンに女を泣かせるつまらない男にはなりたくないと最後の言葉を残しユンソンは息を引き取った。
父親のいない子として育った王妃は妓生に育てられたが実の父親が誰なのかを知っていた。
養女として引き取った領議政こそが王妃の実の父親だったのだ。王妃が赤ん坊のすり替えを行ったのは領議政と一族の為だと言い訳をするのだった。
二人の会話が続く中かけつけた純祖王が亡くなった王妃の手紙を突き付けた。
そこへユンソンの死の知らせが届き皆驚愕するのだった。領議政は吏曹判書、礼曹判書と共に大逆罪で裁かれる事になった。
連行される領議政は最期にユンソンの部屋を見たいと願い入れ部屋に一人残された領議政はユンソンの短銃で命を絶つのだった。
ヨンがラオンへの王命を宣言しラオンは王室の名誉回復に貢献したとして特赦を受けた。
ハヨンは世子嬪の位を返上し純祖王からの恩情で世子嬪の記録を消され遠くへ旅立つのだった。
一年が経ちヨンは国王となっていた。ヨンは茶山先生など信頼出来る者を高官に据え理想の国を作り上げることを目指していた。
女人として暮らせるようになったラオンは作家の仕事を始め新刊「雲が描いた月明り」を書き終えていた。
お忍びで出掛けたヨンはラオンと共に花畑へ出掛け愛を確かめ合うのだった。