「逆賊~民の英雄 ホンギルドン~」の主人公、ホンギルドンは実在の人物なのでしょうか?
燕山君についても気になりますよね。
過去に映像化された作品などについても詳しくご紹介していきます。
目次
ホンギルドンは実在の人物?
ホンギルドンは16世紀、暴君と呼ばれた第10代国王、燕山君(ヨンサングン)が支配する時代に生きた盗賊団の男性です。
漢字だと、洪吉童と書きます。
1392~1910年までを記録した朝鮮王朝時代の基本資料である、朝鮮王朝実録の燕山君6(1500年)に洪吉同という匪賊(ひぞく)が逮捕されたという記録があると言われており、これがホンギルドンではないか、という説もあります。
しかしはっきりしていないため、ホンギルドンが実在するかどうかははっきりとはわかっていません。
しかし、1607年頃、朝鮮王朝15代国王、光海君の時代に作家ホ・ギュン(許筠)によって書かれた洪吉童(ホンギルドン)という小説があります。
4代世宗の時代に政府からの締め付けに苦しむ民をホンギルドンという盗賊が助ける、というストーリーから、ホンギルドンは韓国では国民的ヒーローとして人気があります。
この小説はハングル文字で書かれた最古の小説でもあります。
弱きを助け強きをくじく
こういうストーリーって世界各国で人気だよね
燕山君は実在の人物?
ホンギルドンのストーリーに欠かせない人物が暴君の燕山君。
燕山君は公式資料に記録が残る実在の人物です。
朝鮮王朝の27人の王の中でもっとも暴君だと言われる燕山君はどんな人物だったのでしょうか?
こんなエピソードがあります。
エピソード1:鹿事件
燕山君が父親の世宗に呼ばれ庭にやってきたところ、父親がかわいがっている鹿が寄ってきました。
その鹿が燕山君の服をなめたため、燕山君は鹿を思いきり蹴飛ばしました。
そして自身が即位した後にはこの鹿を殺してしまったのです。
エピソード2:教師を殺した事件
少年時代、燕山君には2人の優秀な教師がついていました。
勉強がきらいな燕山君に対して、一人の教師は優しく、もう一方の教師は厳しく接していました。
燕山君は即位した後、厳しかった方の教師を処刑してしまいました。
エピソード3:母親を死罪にした者への復讐
燕山君の母親である王妃、ユン氏は燕山君の父、成宗の側室に嫉妬し、成宗の顔を引っかいてしまいます。
国王の顔に傷をつけたことで廃妃となり、後に死罪となってしまいました。
大人になってその事実を知った燕山君は一晩中泣き続け、母親の死に関わった人々を次々と処刑しました。
とても恐ろしい人物ですね。
悪名高い王ほど、インパクトの強いエピソードが残っているものですよね…
ホンギルドンの映像化作品とは?
ホンギルドンは韓国で人気のある人物なので、これまでに何度も映像化されています。
ホンギルドンの映像化作品についてご紹介していきます。
1998年「洪吉童-ホン・ギルドン-」
1998年、SBSで製作されたドラマです。
主演はキム・ソックンさんです。
2008年「快刀 ホン・ギルドン」
2008年にKBSで製作されたドラマです。
ホンギルドンのストーリーを大幅にアレンジしており、笑えるパロディシーンも入っています。
カン・ジファンさんがホンギルドンを演じ、王位奪還を目指す青年、イ・チャンフィをチャン・グンソクさんが演じています。
ヒロインを巡ってカン・ジファンさんとチャン・グンソクさんが争います(笑)
2017年「逆賊~民の英雄 ホンギルドン~」
人気俳優のユ・ギュンサンさんがホンギルドンを演じています。
暴君から民を救おうと奮闘するホンギルドンが次々と野望を叶えていく様子が痛快です。
まとめ
ホンギルドンが実在の人物なのか?についてご紹介してきました。
まとめるとこのようなことがわかりました。
- ホンギルドンが実在の人物かどうかは不明
- ホンギルドンが主人公の小説があり、それが韓国でかなり人気
- 燕山君は実在の人物
- 燕山君は暴君で数々の悪名高いエピソードがある
- ホンギルドンの作品は何度か映像化されている
ホンギルドンは朝鮮王朝時代の基本資料に似た名前の人物が掲載されているなどという噂がありますが、実在の人物かどうかははっきりとはわかっていません。
ただ、洪吉童(ホンギルドン)という小説があり、この小説の影響で韓国中に洪吉童の存在が広がったという経緯があります。
ホンギルドンのストーリーは勧善懲悪の世界観で書かれているので、スカッとするストーリーですよね。
韓国で人気があるのもわかります。
歴史的背景を知って更にホンギルドンの世界観を楽しみましょう^^